《今月の“歯っ”とするお話》VOL.78
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◆◆ 歯医者さんの繁盛便り《今月の“歯っ”とするお話》
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2018/03/13発行 Vol.78
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○カーリングの聖地の取り組み
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日本選手団の活躍もあり、大いなる盛り上がりを見せた平昌五輪。
なかでも男女を通じて日本カーリング界初のオリンピックメダリストとなっ
た女子日本代表チーム・LS(ロコ・ソラーレ)北見の健闘ぶりは、多くの人々
にあらためてカーリング競技のおもしろさを伝えるとともに、チームの拠点
である北海道北見市をも一躍有名にしました。
北見市は、オホーツク海沿岸から石北峠まで東西約110キロメートルに広がっ
ている北海道オホーツク総合振興局にある市。なかでも常呂自治区は旧常呂
町のころからカーリングの町として知られており、区域内にカーリング専用
施設があるほか、今回銅メダルに輝いた選手たち以外にもこれまで数多くの
カーリング五輪日本代表選手を輩出してきました。
ちなみに余談ではありますが、1972年ミュンヘン五輪にて金メダルを獲得し
た男子バレーボールチームの中心選手・森田淳悟氏も北見市の出身です。
さて、この北見市で主として75歳以上の方を対象に行われているのが、『歯
っぴぃ健診(歯科口腔健康診査)』という取り組み。健診内容としましては、
「歯の状態の確認(現在有している歯、喪失している歯の確認)」「口腔衛生
状態の確認(舌苔や口腔乾燥の確認)」「歯周疾患の有無」「咬合状態およ
び嚥下機能の確認」などです。
北海道の高齢者は全国に比べて残っている歯が少ないといわれています。
「北海道平成23年度道民歯科保健実態調査」および「全国平成23年歯科疾患
実態調査」によると、75~79歳の方の歯の本数は全国平均15.6本に対し、12
.8本。80~84歳の方は全国平均が12.2本に対し、7.4本。80歳以上で20本以上
歯をもつ方の割合も、全国平均38.3%に対し、24.4%という数字が報告されて
います。
平成30年度から32年度にかけての「第7期北見市高齢者保健福祉計画・北見市
介護保険事業計画」では、介護予防推進の具体的施策として「介護予防の普
及と認知症予防の推進」を第一に掲げ、口腔機能の維持向上のために歯周病
検診や歯っぴぃ健診を実施している庁内関係部局等と連携し、健康づくりに
取り組むことが謳われています。
全国的な高齢者人口の増加に伴い、「単身高齢世帯」と「高齢者2人のみ世帯」
の合計は、昨年9月末において33.4%といわれている北見市。
これからも、折に触れて全国各自治体における高齢者介護予防推進の取り組
みをご紹介していきたいと思います。
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◆ 今月のヒント
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これまでにも何度か、アスリートと歯にまつわる話題をご紹介してまいりま
したが、今回はスピードスケート競技とスキージャンプ競技にまつわるハナ
シ。左回りのコースを高速で滑るスピードスケート競技の場合、歯の片側だ
けが摩耗してしまうことがあるそうです。
また、ジャンプ競技の場合、歯並びやかみ合わせちょっとしたズレによって、
空中でのバランスが崩れ、飛距離に影響を及ぼすといわれています。
コンマ数秒やわずか数センチメートルの差が勝敗を分ける両競技。
トップアスリートであるには、日々のトレーニングはもとより歯のケアも欠
かせない大切なことに違いありません。
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○ひと口ギャグ
「○○選手の金メダルには感動したな」
「まさにピョンチャンのチャンピョンって感じだな」
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発行・編集 株式会社フューチャーワークス 市川 浩
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