《今月の“歯っ”とするお話》Vol.61

2016-10-11

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◆◆ 歯医者さんの繁盛便り《今月の“歯っ”とするお話》
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                     2016/10/11発行 Vol.61
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○秋の夜長の長寿話
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いよいよ10月。本格的な秋の季節を迎えました。9月は雨の日が多かっただ
けに、今月はすっきりと秋晴れの日が続いて欲しいものです。
さて、秋といえば食欲の秋。食べ物がより美味しい季節です。
その一方で、昔から「腹八分目に医者いらず」といわれていますが、この言
葉の由来といわれているのが江戸時代の儒学者・貝原益軒(かいばらえきけん
)です。
この貝原が記した『養生訓』には、長寿と健康のためには、いかに食事が重
要であるかということがこと細かに記されています。
貝原自身はもともと病弱だったと伝わっていますが、『養生訓』に記した健
康法を自らも実践し、83歳という当時としては驚異的な長寿を全うしました。
さらに、貝原は83歳になっても歯が一本も抜け落ちなかったという逸話も残
されています。
ちなみに貝原が21世紀の今日においても読み継がれている『養生訓』を記し
たのは、亡くなる約1年前のことといわれています。「60歳までに種を蒔く。
そして60歳を過ぎたら人生の収穫期に入りなさい」とは、これも貝原の言葉
ですが、貝原の思想には自らの経験をもとに、たとえ虚弱に生まれたとして
も養生さえよくすれば長生きできる、そして人生の後半を心から楽しもうで
はないかという姿勢が感じられるような気がします。
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◆ 今月のヒント
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 患者様向け情報発信のヒントをお届けいたします。ご活用ください。
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『養生訓』は全8巻から成り立っており、歯の健康法について記されている
箇所もいくつかあります。
たとえば第5巻には、このような一節が。
「古人の曰、歯の病は胃火ののぼる也。毎日時々、歯をたたく事三十六度す
べし。歯かたくなり、虫くはず。歯の病なし」
(古人がいうところによると「歯の病いは胃火ののぼるなり」らしい。そこ
で毎日、歯を36回くらいカチカチと噛み合わす習慣をつけると良い。そうす
ることによって歯が固定して虫歯にならず、歯の病気にかからない)
ここでいう胃火とは、脂っこいものや甘いもの、味の濃いもの、辛いものな
どを食べ過ぎたりして、胃に生じた火熱のこと。
歯をカチカチと噛み合わす健康法は、禅宗の健康法でもあり、歯や歯グキを
鍛え、虫歯や歯周病を防ぐと昔から伝えられていたようです。
歯の病は、胃腸の病と関係が深い。つまり歯が悪いと消化不良を引き起こす
という現代医学に通じることを、すでに江戸時代に生きた貝原は見抜いてい
たわけです。
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○ひと口ギャグ
「よぉー、ジョーくん!! 本なんて持ってなに読んでるの?」
「養生訓」
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