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◆◆ 歯医者さんの繁盛便り《今月の“歯っ”とするお話》
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2016/4/12発行 Vol.55
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○初代アメリカ大統領の憂鬱
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今年はアメリカ大統領選挙がある年。現在も熾烈な大統領候補選びが続いて
おり、日々さまざまなニュースとなっています。
さて、アメリカの初代大統領といえば、米1ドル紙幣に肖像も描かれている
ジョージ・ワシントンですが、この肖像が描かれたとき、ワシントンには歯
が1本も残っていなかったといわれています。
そのためワシントンは総入れ歯となっていましたが、その入れ歯の調子もあ
まり良くなく、含み綿をして頬のふくらみが出るよう工夫したそうです。
いわれてみると、米1ドル紙幣に描かれているワシントン。明らかに顔・口
元に緊張があり、自然な表情とは言い難く見えてくるから不思議です。
晩年のワシントンは入れ歯の不調もあってか、晩年は怒りっぽくなり、演説
も避け、人に会うのも嫌がったと伝えられています。
食べる・話す・笑う。あらためて、生き生きとした人間らしい生活を維持す
るために、歯がいかに大切であるか。
ジョージ・ワシントンの生涯が、それを教えてくれているように思います。
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◆ 今月のヒント
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患者様向け情報発信のヒントをお届けいたします。ご活用ください。
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記録によると、ジョージ・ワシントンは28歳で部分入れ歯にして以来、生涯
7度にわたり入れ歯をつくっており、そのうち5組がいまも保存されています。
最初のものは鉛合金に蜜を塗り、上の歯は大鹿の牙、下の歯は人間の歯が埋
め込まれたもので、重さはなんと1.3キログラムもあったといいます。
また後には、金の土台にカバの牙でつくった歯が金のネジで取りつけられた
上部分と、カバの骨でつくられた下部分とをスプリングでつなぎ、歯ぐきに
押しつけることによって安定するようにした入れ歯を使用しましたが、いか
んせんスプリングで維持する仕組みのこの入れ歯。うっかりするとまるでギ
ャグマンガの如く、入れ歯が口から飛び出してしまうため、しっかり噛んで
口元を閉めておかなければならなかったそうです。
これに対して日本では、木彫入れ歯が16世紀初頭にはすでに現在と同じよう
な形で吸着し、機能することができたという素晴らしい技術が確立されてい
ました。
よく歴史にもしはないといいますが、もし、ジョージ・ワシントンが我が国
の木彫入れ歯を知っていれば、後世に渋面をさらさずに済んだことでしょう。
人に歴史あり、入れ歯にも歴史ありなのであります。
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○ひと口ギャグ
歯医者さんから総入れ歯を告げられて。
「日々の手入れと定期的な検診。前からそうしていれば・・・」
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