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◆◆ 歯医者さんの繁盛便り《今月の“歯っ”とするお話》
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2015/10/13発行 Vol.49
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○困ったときの神頼みのハナシ
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10月のことを神無月といいますが、これは全国の八百万(やおよろず)の神々
が出雲の国に集まるため、各地の神様が留守になることからきています。
古来より全国各地にはさまざまな神様が祀られていますが、実は歯の神様も
いらっしゃるのです。
歯の神様信仰がはじまったのは、江戸時代中期から後期ごろ。当時は殿様や
豪商といった一部の権力者たちには「口中医」というお抱えの療術者がいま
したが、一般庶民にはもちろん無縁の存在でした。
では、歯が痛くなったとき庶民たちは、どのように対処したのでしょうか?
これがまさに「困ったときの神頼み」で、信仰やおまじないに頼ったのでし
た。
いまも歯の痛みはそうそう我慢できるものではありませんが、ましてや鎮痛
剤などない時代。なかには歯の痛みに耐えかねて自刃したり、生きながら埋
葬されたりした人もいたそうです。いわば、歯の痛みは生死に関わる重要な
問題だったといっても過言ではありません。
こうしたことを背景に、歯の健康に御利益があるとされる神社や仏閣・石像
が各地に建てられました。その数、全国に約300か所はあるといわれていま
す。
信仰心が厚いのはもちろん結構なことではありますが、神頼みをしなくても
大丈夫なように日々きちんとケアすること。その大切さを、あらためて説い
てみてください。
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◆ 今月のヒント
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患者様向け情報発信のヒントをお届けいたします。ご活用ください。
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住宅事情もあり今日では廃れてきているかもしれませんが、子どものころ
「上の歯が抜けたら縁の下に、下の歯が抜けたら屋根の上に」と教えられた
ことを覚えている方も少なくないと思います。
この風習、地域によって微妙に異なります。たとえば、上の歯が抜けたら縁
の下に、下の歯が抜けたら屋根の上に、というのは同じでも福島あたりでは
上の歯の場合は「ねずみの歯より強くなれ」、下の歯の場合は「すずめの歯
より強くなれ」と唱え、栃木あたりでは上下とも「鬼の歯と代れ」と唱える
そうです。
このような風習は日本に限ったことではなく、世界各地にもあります。一例
を挙げると、太陽に向かって投げる、畑に埋める、ネズミの巣穴に入れる、
パンに埋め込んで動物に食べさせるなど、まさにさまざま。
しかし、方法は異なれど子どもの歯の健康を願う気持ちは、世界共通ではな
いでしょうか?
最後に、こんな欧米のおとぎ話をひとつ。
「抜けた乳歯を枕下に置いて寝ると、歯の妖精“トゥース・フェアリー”が
集めに来て、代わりにコインを置いていってくれるのです。しかし、この妖
精は、きれいな乳歯しか持って行ってくれません」
なので、幼児のころからきちんと歯みがきをしましようというお話でした。
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○ひと口ギャグ
A「妖精ってホントにいるのかな?」
B「要請があればすぐに来てくれるらしいぞ」
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